三浦ダム見聞記#01-鞍掛峠を越えて三浦貯水池へ2016/12/07

 愛知用水は「ウチには無関係」と信じて六十年。つい最近、これが大きな錯誤であったと気づき、目下『愛知用水の歴史』に取り組んでいる最中。東郷池にある管理事務所を訪ね、無料のパンフレットを片っ端から集めたり、古書サイトで書籍を漁ったり。
 「いずれは牧尾ダム」と思っていますが、『一回行けば、それで総てが終る』予感もあります。文書読みばかりも飽きがきて、ふと、「三浦*ダム湖へ行こう」;
*みうれ、みうらとも。

12月7日水曜日: 県道422号*でマイカーを乗り捨てて、鞍掛林道を歩き始める。
*電子国土Webの道路標示によると、標高950m付近で右岸に渡る橋の所まで黄色で着色されています。それで、今のところ、ここまでは一般車の乗り入れは可と認識しています。次に行くときには、土木事務所で確かめる積りですが、いつになるか。右岸に渡って300mメートルほど先の折り返しに、白草山登山道の取り付きがある。この辺は林道と想像。まぁ、遊びの場合は早めに乗り捨てること、仕事の邪魔です(笑)
鞍掛林道
林道の舗装は前回来た時よりも荒れている。次に来るときには軽トラで来て、強引に入ってしまうかなど、ついつい不埒な考えが浮かぶほどに急勾配。お地蔵さんに到達して一息。この先は暫く落石多発区域に入るので、ヘルメット必着です。正面奥の左岸斜面に取り付けば残りわずかですが、そこまでがとても長く感じます。

左岸の三国山の斜面に入って振り返ると、
白草山から鞍掛峠に続く尾根と、その南面の様子が良く見えます。
白草山の南斜面
裾の方にある集落は御厩野(みまやの)。その向こうには、これぞ ”山なみ” 。
しかし、何処がどこだか、さっぱり分かりません。
山また山

鞍掛峠に着くと時計は12時10分。当初目標は「堤体の見えるところまで歩く」でしたが、その案はここで放棄・・・
この景色を見ると、角井峠(滋賀県東近江市、県道229号)を連想します。

次善策:「原則:午後4時にマイカーまで戻るの下、湛水面を探す」。
鞍掛峠からほんの少し下ると、森林管理署の車両通行禁止看板があります。
王滝村に入る

梢の向こうには待ちに待った霊峰 、木曾御嶽が姿を現す。
木曾御嶽
加子母や下呂付近では、前山が邪魔をして、なかなか見えません。ウチからは毎日のように見えていますが・・ この峠付近でも周りの樹木が高いので、山頂の見えるポイントは限定的、ほんの数歩で「何も見えない!」-灯台下です。

腹が減った、疲れた、眠たくなってきた。眠気を我慢して、とぼとぼ下る。ようやく展望の好い処に到達、13時を過ぎたので昼飯休憩。カモシカがこちらを見ています。
林道で出会ったカモシカ
正面の山に見える林道は電子国土に図化されていますが、途中で途切れて、ここまで伸びて来ていません。しかしGooglマップの空中写真では、眼前のこの道は向こう山の林道に繋がっているようです。
夏場で十分な行動時間が取れて、脚力にも余裕があれば、たいへんキツイことでしょうが、鞍掛峠から三浦ダムの日帰り往復は可能-という感触を得ました。

握り飯を2つ食べて元気が出たところで、いざ貯水池へ;
まず地形図にある小屋(跡)からアプローチしようとしました。小屋に至る作業路跡が
作業小屋跡
かろうじて残っていた。しかし篠竹が侵入しており、いきなりブッシュ漕ぎ。人工的に均した平坦地があり、上写真のような酒瓶や錆びたトタンなどがあった。ここが地形図の小屋(跡)らしい。この先は、密林をかき分ける体力がないので即断念。
この辺は谷幅がとても広いので、山勘が悪いと往路を戻ることも難しそうです。

ブッシュを漕ぐくらいなら、多少は濡れても水辺を下る方が良さそうと思い直して、林道を引き返す。「30分使って、偵察だけでもしておこう」        -続ー