2018年紅葉と湖に親しむ季間#02-笠置ダム2018/11/05

10月29日 月曜日(大安)
 今日は、岐阜県の恵那と瑞浪の境で<木曽川を堰止めている笠置ダム>の見聞です。ここには2年前から数回来ていて、このブログでも少し触れたことがあります
 
 これまでの経路は、まず丸山ダムに寄って「まだ壊されていない」ことを確認してから新国道418号にのり、潮見を経て恵那中野方に抜けるコース。それは河合まで下ってからは、右岸沿いの一本道をダムの脇まで自動車で乗りつけると云う気楽な路です。

 笠置発電所及びダムは、草鞋を何足も腰に下げ、気圧計を担いで高度差を測りながらようやく地点選定されたところの一つ。そこを見学するのに、自動車で乗りつけて適当にシャッターを切って終いでは「ツマラナイ」し、「先達に済まない気分にもなる」。
 今回の目的は、「笠置ダムを木曽川の川原から真正面から見る」。そうすることで、建設当時の厳しさを、万分の一くらいは体感できるかも知れない。

 ダムの下流面はやや左岸を向いている。木曽川は歩いて渡れるほど浅くないから、河合から下っていては目的を達成できない。初見してからこの方、アプローチに3コースを選び、現地を下見しながら考えた。最も省エネ案は地理院地形図に破線で示された里道*を、ダムの下流側から歩く。適当なところで川原に降り、岸辺を少し遡る案-。
 幸にして左岸は広く植林*されている。植林地内であれば、急斜面ではあっても歩けないところは無い-広葉樹が残されているのは露岩があるからで、避けて通りたい。川岸には高さ10~20mの崖が、ダムから下流へず~と連続している。そこは難関だが、濁流の見学に来た時に対岸から探したところ、下れるルートはありそうだった。

 川岸に下りるには、川底が見えるくらいに水位が下がり、流量の少ない時期でないと無謀の誹りを免れない。この条件に適うのは10月から翌2月くらいまで。ここで雑草が枯れて、梢も多少は明るくなり、岸壁に氷の心配がないと云う3条件を付け加えると、11月がベストだろう-もっとも好天でも、陽射しは期待できませんが。 
 今日は少なくとも崖の頭までは下って、もし岸壁に浮石が多ければ引き返す積りで出発した。中央高速を利用、瑞浪インターで下り、JAEA施設*の横の道路を北進。道路改良が進んでいて、あっという間に下車地に到着。念のために持ってきたザイルをザックの底に忍ばせる。岩を登りやすい登山靴に履き替えて、朝露が残る山道を歩き始める…
  ダムサイトでは『こちらは関西電力笠置発電所です。この付近ではダムの水が急に増えることがありますから、注意して下さい』。こんな内容だったと思うが、発電所から毎正時のアナウンスが谷間に響き渡る。『速やかに去れ』追い立てられた気分がする。
「ここまで来て手ぶらでは帰れない」が、3回目を聞いて「そろそろ帰るか」。

補注ー 
*)  現地に昭和41年の<岐阜県保安林整備事業>の古びた看板がある。全幅1.5(~2)mで整備されたようです。半世紀を経て一部が流されているが、荷を運ぶわけではないので、ひとの通路としては十分に役立つ。道の縦断勾配が緩やかなので、高齢者には大いに助かる。
*) これも現地の古びた看板によると<大湫おおくて森林組合>が管理しているらしい。個人の所有地もあるだろう(ぎふふぉれなび/www.pref.gifu.lg.jp/sangyo/shinrin/shinrin-keikaku/11511/index_9948.html) -しかし昨今は、山の持ち主であってもその境界を知らない地主が増えている-私もその一人。 
参考:
笠置ダム左岸の林班図
笠置ダム左岸の林班境界(縮尺は約1/5,000、右下にスケール)

笠置ダム左岸の森林基本図
笠置ダム左岸の森林基本図:縮尺は約1/7,500、右下にスケール)
道の着色が灰色で淡く判別しにくいが、里道が地理院地図から転記されている(白地図に替えると、道が分かり易い)。図中央の赤い十字印の地点で、梢越しに辛うじてダムの見えるところがある。
左岸里道から見える笠置発電所

 此処までの道は、一部流出した箇所もあるが、地形図を使わないトレッカーでも歩けます。しかしこの先は、ヤブ山専科または岩ヤ専科の別世界。現状は廃道あるいは獣道に近い。ブログ話はここまでとします。

*) JAEA施設は、www.jaea.go.jp/04/tono/ を参照して下さい。