川浦ダム-奥美濃・天空の水瓶2017/02/04

2月4日土曜日・快晴
電子国土WebとGooglマップで見つけた美しいダム湖:カオレ湖*です。
奥美濃のダム
図1 福井・岐阜県境の山
*カオレ湖:公称は無さそうなので、ここではそう呼ぶことにしました。
参考:飛騨萩原のカオレ岳(1,626m)は川上岳。どちらも普通には書けません。

拡大すると;
川浦ダムと上大須ダム
図2 上大須ダムと川浦ダム周囲の地形
ここは中部電力株式会社の”奥美濃水力発電所”の施設です。
詳しくは以下を参照して下さい:
www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/water/wat_chuden/okumino/

そこが興味深い;
1.湛水面標高が約千メートルと高い!
2.ダム湖の北側を除く三方が痩せ尾根!
3.集水面積の割に湛水面積が広い!
4.カオレ湖は長良川水系、上大須湖*は揖斐川水系。
*こちらについても、最近はやりの”貯水池の固有名称”は無さそうです。

3については、電子国土Webで測ってみると;
集水面積と湛水面積
図3 川浦ダムの集水面積と湛水面積
集水面積の約1/6が湖になっている。

川浦ダムの工事期間は、ダム便覧によると1976-1995年。
測量・調査は普通、それより10~20年前に着手している筈・・・上大須はともかく
川浦ダムの地質調査は愉しかっただろうなぁ(笑)・・・代わってあげたかった(喜)

グーグルマップの空中写真で観察すると;
川浦ー上大須ダム周辺の空中写真
図版1 川浦ダムと上大須ダム
上大須ダムから川浦ダムに至る管理用(元工事用?)道路は無粋ですが
川浦ダムは美しい;
川浦ダム
図版2 空中写真で見る川浦ダム
広葉樹の森も良いですね。
最近は何処へ行っても杉・ヒノキばかり、この樹冠を見るとホッとします。

”ドウの天井”という風変わりな名の山については、岐阜百山(昭50年)の35番目に情感あふれる文が綴られています。著者は山頂の傍に舗装道路が敷かれ、すぐ足元にダム湖ができる風景など、全く想像できなかったことでしょうね。おそらく登山当時すでに中電には計画があり、測量や調査が始められていたかも知れません。(この本、登山年月の記載が全くない、どの山の文にもありません)

ところで、図1には福井・岐阜県境に左門岳(1,224m)の表示があります。
この山は岐阜百山の37番目に登場する。そこに川浦谷の興味深い話があります;
『南から日永岳、ドウの天井、明神岳、左門岳、平家岳、滝波山に囲繞された範囲が流域で、その殆どが土地の豪家、某氏一人の所有になっている。約二千五百町歩、広大な面積である。そして昭和十年代のある時期、氏は制札を建てて余人の立ち入りを禁止した。』・・・

現在、根尾谷側の上須川ダムから川浦ダムに至る道路は、中部電力のダム管理用道路で立入が禁止されている。下の写真3は、上大須ダムから左岸山体を眺めた景色です。
上大須ダムの左岸山体
写真1 上大須ダムの左岸山体(2月4日撮影、以下同じ)
法面の右後方の斜面に管理用道路の一部が見えています。道路の入り口にはフェンス。
管理用道路の入り口
写真2 川浦ダムに至る管理用道路の入り口
参考:”砂防ダムのダム高さ”は、”堤体底面から水通し(中央の凹んだ所)までの高さ”で表します。仮に、底面から天端の最高点までが16mあっても、水通しまでが15m未満であれば、”ハイダムではない”。

ダム管理道の状態
写真3 写真2の右手側:フェンスの内側がダム管理道路。
中央のワダチある道路は、県道255号の端から上大須ダム湖の左岸に続く林道です。
上大須林道の始点標示
写真4 上大須林道の始点標示板(管理は本巣市か?)
此処は県道の端っこ(図1で黄色い線の北端)、正面右奥の谷筋に上大須ダムが鎮座。

さて、中電さんの”立入禁止”効力が及ぶのは”管理区域”に限られるでしょうから・・・
ドウの天井か日永岳に登って、カオレ湖を眺めてみようかなぁ~と思ったことでした。

追記:上大須ダム左岸・湖岸道路の法面崩壊
上大須ダム湖岸道路の崩壊
写真5 崩壊個所は放水路トンネル吐口?の手前の小さい尾根にある。
雪が融けても、当分は通行止めでしょうね(残念)

写真1~3と5を撮影した位置を、”ぎふふぉれナビ”(原図は森林基本図1/5,000)から切り取った図に描いてみました。
上大須ダム-川浦鞍部ダム間の地形図
図4 現地写真の撮影位置
*高さの実測点表示と等高線の値は国土地理院地図を参考にした。
ぎふふぉれナビ
//www.pref.gifu.lg.jp/sangyo/shinrin/shinrin-keikaku/11511/index_9948.html

**岐阜県地形図の元は、岐阜県域統合型WebGIS(https://gis-gifu.jp/gifu/portal/)
”ふぉれナビ”は、これを利用した県林政課の作と云う関係です。