もちつき2010/12/28

12月26日 
ネコの額ほどの貸地がある
年貢として もち米一臼分 (3升) を貰った
餅屋さんに頼むと 米代の3倍近い出費を覚悟せねばならない

親爺が遺した新品の木臼は 叔父に遣ってしまった
しかし10年以上も土蔵で埃を被っていた”餅つき器”は 作動した
”湯沸かし釜”に孔は無く ”せいろ”もあった
夏の剪定枝を ところ構わず散らかしたままにしている
おもちゃみたいな”釜戸”で燃やしたら それなりに炎がたった

明日は餅つき日和のハズ 小道具を洗い 薪を作る 
僅かばかりのもち米を洗って水に漬けた 
『餅のつき方を教える』と家内に豪語して 一日が終わった

12月27日
目覚めれば小春日和 予定調和である
洗顔もしないで
もち米を蒸す
もち米を蒸し始める 火勢はほぼ順調である

指折り数えれば 50年ぶりの餅つき実験
これから先の進行に関する”勘どころ”は 全くない

冷静に 過去の実体験を反芻してみるが
へばりついた餅で 杵を持ち上げるのに往生した感覚が残っているだけ
そもそも ”蒸しあがりの判定基準”が 分らない

すぐ近くに 超ベテランが健在ではあるが
百姓仕事と同様 今更たかが餅つきの教えを乞うことも シャクにさわる
            *
この後の実演は 当然 見苦しいことなので
結果だけを お見せします

これでも鏡モチ
これでも鏡餅のつもり どれとどれを重ねたらよいのか・・・
⇒扁平度や表面の凹凸は ほぼ<自然現象>

のし餅のつもり
これは のし餅のつもり 
キチンと展開させたが,接触面の3/4が板にへばりついていた
<微分>すれば 等厚の断片 つまり立派な切り餅になる
            **

12月28日       
参考に成るか成らぬか-反省点など
1. 燃やして”水が出る”ような枯れ木では,時間がかかり過ぎ
2. もち米は 夕方に洗って一晩 水に漬けたが 
2-1 ウルチ米研ぎと同じ力でザクザクやると もち米は砕けるようです
2-2 蒸す前に数10分くらいは 水を切っておくと 能率がよさそう.
3. 蒸しあがりの判定は 米粒が透明になり、噛んで芯がなければOK.
  いくら蒸してもウルチ米のように軟らかくならない=おこわ,薪と時間の無駄.
                    *
4. 器械つきは騒音が大きいことと,変化速度が速いことで<気ぜわしく,慌て易い>
4-1 <米粒の形が無くなり始めるころ>から 掌を湯または水でぬらして
    <回転中の塊>の頭を叩いてやる=水分補給
4-2 水分補給の頻度は 餅の塊が器械のボウルにくっつかないで 
    <クルクル自由に回転できること> が目安でしょう
    10~20秒に1回くらいでペタペタとこまめにやると
    あっという間に一臼が終わり 拍子抜けします
4-3 つき上がり判定などで回転を止めたい時には,電源OFFの直前に
   水を補給しておく さもないと悲惨.
   
杵でつくと過剰な水分が残って水っぽくなりやすいようですが
  器械で回転させる餅つきは,逆に水分が不足しがちなように感じました
年が明けたら 自前でもち米を買って
  もう少しまじめに 器械につかせてみます