ジャガイモの収穫- 後篇:ガッカリ2010/12/20

引き続き
本命視していた”農林1号”の収穫をカンタンに.
”本命の理由”は,なんとなく『凄そう』な名称だったから.

萎れた葉茎と
畝を覆っていた黒マルチフィルムを取り除いた状態(写真1).
農林1号の畝
写真1. 農林1号の畝,黄色矢印が目的の株.
50個のタネイモから残った株は僅か7!-稀少価値.
手前で掘ってあるのは,隙間を埋める目的の ”出島”.

目的の株を覗いてみると,少し嫌な予感が(写真2).
ジャガイモの株元
写真2. 株元に,”出島株”には無かった肥料の残渣が
残っている.分解・吸収されず,”肥料過剰”となった様子.

さらに掘ってみると,肥料の残りカスが大量にでてきた(写真3).
過剰肥料の残渣
写真3. ”肥料の海”で,子イモが泳いでいると云った印象.

土質がやや粘土っぽく,子イモに土粒子がくっついて離れ難い.
さらに未分解肥料の海.
化成肥料に抵抗感を持たない私でも,この産状には”食傷気味” (^_^)

農林1号の収量
全7株の収量は以下のとおりです(写真4)
同じ畝に作付した出島イモと比較して並べてみました.
農林1号の株立ちは,1~2本.
子イモの個数は,「数える気分にならない」.

タネイモも小さかったですが,子イモも全般に小さい.
形は不定,歪んで?いたり,小凹凸が多く,昔風の姿.
農林1号の収量
写真4. 右側のグループが農林1号(7株分),左側は出島(2株).

陽が傾いて建物の影が伸び,写真が見難くなりましたが
農林1号の大きめのイモには,”裂果”が多く認められます.

食 味
出島と同じ調理方式の <レンジでチン>ですが
水分と甘さ控え目,組織固め.
要するに,一昔前のジャガイモ.イネに対比すると
出島はコシヒカリ風,農林1号はニッポンバレ風.
*イネの場合,平仮名と漢字名は道府県の育種・命名
 カタカナは農水省の命名だそうです.ジャガイモは?

感 想
購入したタネイモの2~3倍の収量では,『話になりません』

肥料残渣について
施肥量は
過リン酸石灰とマグホス(マグネシウムリン酸塩)を混ぜて
1株当り一握り(50~gr)程度です.
全ての出島株は,これを喰いつくしましたが,
農林1号株は,未分解のまま多くを残しました.
葉茎の大きさ,繁り方には,大差がなかったように思います.

子イモの肥大化と,化成肥料の分解速度には相関がある
と云うことなんだろうか?
                               -完-