煙草パイプのクリーニング#2_12016/05/07

朝から好天なれど足元が緩いので静養を兼ねての休息日、ボウルクリーニング?着手。

これまでに数回は、正規法でS/Aを行いました。
ところがステム煙道が手強いので、変則S-Aを試した;
変則S-A
煙道には食塩が口元から5mmくらいまで詰めてあります。ボウル底はコノ程度。
ステムから無水エタノールをスポイトで一滴~二滴と垂らして、ボウル内底に滲みだして来たら、ステム口元に液面を少し残して滴下止メ。
ボウル外底を指先で小刻みに叩き、煙道内壁から溶け出た汚れをボウル底へ誘導。
ステム口元のアルコール液面が消えたら、ボウル内底の黄色アルコールをティッシュに滲みこませて除去。これを1サイクルとして、ボウル底のアルコールが無色になるまで-エタノールのかけ流しを繰り返す。(ここまでの処は全く問題ないと考えています)

数回やればそこそこだろうと期待して始めたが、5回目くらいで飽きてきた。
『一旦、すべてを水に流そう!』ーー少しばかりの食塩が乾くのを待てばよかった!
左側面S-A
ケース・スタディー;
①:無水アルコールを流し、自然乾燥させた痕跡。
②:無水アルコールを流し、乾く前に水を一滴落とすとコウなると云う実演。
③:変則S-Aで、食塩がジメッとしている内に、ステム側から水を通した結果。この部分でボウル内に残っていた無水アルコールが水和した-ことが分かります。
④:エタノールの影響をあまり受けていないところ。

下の写真は、到着時の様子がそれなりに保たれていた頃。
変則S-A前
今回のトライアルで、S/Aが食塩に期待する効果や狙いがわかりました。

話は変わりますが強酸の場合(塩酸とか硫酸とか)でも、99.・・%液はそれほど怖くはなくて、怖いのは水溶液だ! これは高校化学で実習済みですが、私は有機の時間は睡眠不足解消に使っていたので。・エタノールもそうなんだ! 今日よくわかりました。
(きのう痛い目にあったばかりです)

消毒用として市販されている○%のアルコール水溶液を使うとどうなるか? これとは違う結果になるかも知れません。またパイプメーカー、製作時代によっても染料や塗色法が違うでしょうから、別の結果になるかもしれません。事前にアルコールに溶けない撥水剤を塗っておけばこれほどの惨状にはならなかった?=やっていないので不明。

追記:市販クリーナーによる染料落ちの例を示します。
染料落ちの例
21世紀の初めごろに新品で購入。数回使って、S社のクリーナーで汚れを拭おうとした結果です。自分では ” 充分冷ました後” に拭ったつもり。左は斑状に残る赤味が強い処が表層の染料色。黄色っぽいところはその下層の染料色。右側は、購入時の表面色は全く残っていません。表層と下層が混ざり合った? 当時はそう感じましたが、真偽のほどは定かならず。右はともかく、左はダンヒル並みに高額だった記憶がある。

同じクリーナーで、色落ちしないパイプもあれば上のようにいとも簡単に流れる染料がある。同じメーカー品でも落ちるものがあれば落ちないものもある。最近は、汚れも傷も殆ど気にならない。形が壊れなければOKと云う気分です。大事なら使わない。