煙草やパイプの文献目録-その22011/12/25

続いての2冊目は1995年の出版物で
”Pipen-Doge”のブックリストにある文献目録、タイトルは以下のとおりです。

2) Bibliographie als Geschichte der deutschsprachigen Tabakliteratur
  von 1579-1995  - Ergänzt und herausgegeben von Ulrich Schneider:           by Rainer IMMENSACK,BRANDES,Braunschweig,Germany.1996.
ライナー・インメンザック著 『1579年から1995年の間に、煙草についてドイツ語で書かれた歴史的な文献の目録-ウールリッヒ・シュナイダーによる補遺と編集』です。
大きさ16.5cm×24.5cm,厚さ2.2cm。届いた現物はハードカバーで、かなり重厚な装丁でした(コピー1:表紙)。

文献目録表紙
コピー1. <ドイツ語煙草文献目録>の表紙

タイトルの下に小さく書いてある『ウールリッヒ・シュナイダー』氏は、『出版社(Braunschweig)の人で、煙草関係だけではなく一般の古文書にも詳しく、そうした歴史的な文献の収集と編集面でお世話になった』-と謝辞に記されています。 なお、序論(Einführung;コピー2・Ⅸ~Ⅺページ)は同氏の執筆によるものです。 文献リストは内容により17カテゴリーに分けて、著者のアルファベット順及び古いものから順に配列されて、通し番号が付けられている。収録文献数は2,236件で、目録の総頁数は168ページ、巻末に19ページの著者索引がある。

目録本目次
写真2.<ドイツ語煙草文献目録>の目次

本書の特徴の一つは、単なるリストに留まらず収集された文献の表紙や挿入図が引用されていること。全部で31枚の図が紹介されている。多分、ドイツタバコ史にとって大きな意義をもつ文献から選ばれた図だろうと想像します。
二つ目は、総ての文献に何らかの註釈が付けられていること。それらは掲載図の数であったり、本のサイズ、その他です。下図に転載したような短縮記号を使って、2,236件の総てに何らかの註が付けてあります。著者たちは、「ひとつくらいサボっても,・・・」 と云う類の人種ではないようです。その民族的属性(?笑)がよく現れている第1ページをコピー4として転載します。

略号の意味
コピー3. 目録に使用されている短縮記号

ドイツ最古のタバコ本
コピー4. タバコについて書かれたドイツで最古の書物。

ドイツで最古のタバコ文献とされているこの書物は、7巻本のうちの1冊のようです。『タバコ・一般』に分類されていて、太ゴチック体の著者名に続くタイトル部分の< Siben ・・・>は、Abb.2(図2)として引用されている表紙?にある飾り文字文に対応しています(一部は省略されている)。何処から何処までがタイトルなのか分り難いですが、文献の略称はAbb.2.の説明文『エスティエネ(?)とリボ(?)のフェルトバウ(Feldbau;農業)』で良さそうです。内容はタバコの栽培方法でも書いてあるのでしょうか?

前回の目録集もこの本も、著者の前書きくらいはキチンと呼んでから記事にすべきとは思いますが、目下のところ ”ゆとり” と ”熱意” が足りません。いづれ原稿を改めるとして、今回も更新のアリバイ工作で終了します。            -終り-